不倫後の誓約書は「新しい家族の憲法」になる

2025年09月23日 13:26

「もう二度としないから、信じてほしい。」不倫が発覚した時、そう言って誓約書にサインした夫（妻）は、本当に変われるのでしょうか。そして、サインをさせた妻（夫）は、どうやってその言葉を信じればいいのでしょうか。

誓約書は、不倫という過ちを二度と繰り返さないための、ただの紙ではありません。それは、失われた絆を取り戻し、家族の新しい未来を築くための「憲法」なのです。今回は、誓約書にサインした後のリアルな再発防止策と、夫婦の信頼を回復するまでの道のりについてお話しします。

サイン後の「見えない壁」を乗り越える

誓約書にサインしても、すぐにすべてが元通りになるわけではありません。妻（夫）は「本当に約束を守ってくれるのか」という不安を抱え、夫（妻）は「監視されているのでは」というプレッシャーを感じています。この見えない壁を乗り越えるには、誓約書に書かれていない、心の部分での努力が必要です。

夫（妻）からの一歩：「見せて」と言われる前に見せる誠意

・スマホのロック解除番号を共有する。
・クレジットカードの利用明細を自ら開示する。
・職場の飲み会や友人との予定を詳細に伝える。

これらは義務ではなく、もう何も隠さないという強い意志を示す行動です。聞かれてから答えるのではなく、自ら進んでオープンにすることで、相手の心を少しずつ開くことができます。

妻（夫）からの一歩：許すまでの「心の期間」を伝える

・すぐに信じるよと言えなくても大丈夫です。「すぐに信じることはできないけど、あなたの努力はちゃんと見ているよ」と正直な気持ちを伝えましょう。
・誓約書の内容が守られていれば、定期的にありがとうと感謝を伝えることで、相手の努力を認め、心の距離を縮めることができます。

再発防止のための具体的な行動と「心の変化」

誓約書は行動を制限するものですが、本当に大切なのは、その根底にある心の変化です。多くの夫婦が信頼回復に成功した鍵は、以下の3つの行動でした。

（1）「時間」の使い方の見直し
以前不倫に使っていた時間を、家族との時間に充てます。週末に家族で出かけたり、平日の夜に一緒に映画を見たりと、新しい「楽しい思い出」を意識的に作ることが、過去の記憶を上書きする助けになります。

（2）「お金」の使い方の透明化
家計簿アプリを共有したり、共通の口座で生活費を管理したりすることで、お金の流れを透明にします。これにより、相手の漠然とした不安を取り除き、新たな過ちを物理的に防ぐことにもつながります。

（3）「対話」の習慣化
なぜ不倫をしてしまったのか、どうすれば二度と同じ過ちを繰り返さないか、といった深い部分での対話を続けます。これは再発防止だけでなく、お互いの価値観を再確認し、以前よりも強い夫婦関係を築くための重要なプロセスです。

誓約書は新たな未来への第一歩

誓約書にサインした夫（妻）は、約束を強制されたと感じる段階から、家族を守るための憲法だと自覚するようになります。自分自身の行動を律し、家族を第一に考えるという強い決意。その覚悟と具体的な行動が、失われた信頼を取り戻し、夫婦の絆を以前よりも深いものへと変えていきます。

まずはお問い合わせください

「こんなこと、問い合わせてもいいのかな？」と迷っている方もご安心ください。弊事務所では、誓約書の作成をお手伝いしています。テンプレートでは対応できない、お二人だけの特別な書面を作成し、新しい一歩をサポートします。

ご夫婦の「本当の気持ち」にじっくりと耳を傾け、心のモヤモヤを解消するお手伝いをします。誓約書作成代行は1通8,800円（税込）〜というリーズナブルな価格で承っております。どうぞお気軽にお電話・メール・LINEにてお問い合わせください。遠方にお住まいの方でも、オンラインで対応可能です。